Sweet Sweet Christmas
「梨亜、出かけるの?」

「うんっ!!ちょっと行ってくる!!」

「ついさっきまでは鬱状態だったのに、今は随分嬉しそうね?
晴輝からようやく連絡があったのね。」

「なっ…別に鬱じゃないし。」

「はいはい。
それじゃあ、そういうことにしておいてあげるわ。
とにかく寒いから気を付けていってらっしゃい。」

「うんっ!!」

「あ、それと…。」

「?」

「…素直に、思ったことを伝えるのよ?梨亜。
あなたはそれがなかなか出来ないから…。」

「なっ…別にそんなことないもんっ!!」

「はいはい。
行ってらっしゃい。」

「まっ…ママのバカ!!
行ってきます!!」



あたしはちょっと乱暴にドアを閉めた。

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