Sweet Sweet Christmas
声を震わせてそんなことを言う梨亜を、俺は当然黙って見ていることなんてできなくて、そのままぎゅっと抱きしめた。


「晴輝っ!?」

「俺だってずっと、こうしたかった。
でも、どーしても梨亜の喜ぶ顔が見たくて…。」

「だからっ!!それが勘違いなのっ!!」

「え?」


俺はわけが分からなくて、梨亜を一度、胸の中から解放する。
そしてその目をじっと見つめた。


「別に高いものが欲しいわけじゃないもん。
このネックレスも嬉しいよ?確かにすっごく嬉しいし、可愛いって思うし…今日からあたしの大切なものの仲間入りだけど…。」

「だけど、何?」

「だけど…こうして隣にいてくれるだけで…いい時もあるんだから。」

「え?」

「もー絶対二度と言わないっ!!
ってか今の絶対ちゃんと聞こえてたでしょ?」

「いやっ…そうでもな…。」

「晴輝のバカ!!」


立ち上がろうとする梨亜の腕を掴み、そのまま少し強引に腕の中へと引き寄せる。

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