Sweet Sweet Christmas
「そしたら一晩中一緒に居られるし。」

「だっ…だってお家にははるママと陽パパいるでしょ?」

「今日はいない。
なんか今年はいいよねとか言って二人してどっか行った。」

「はぁ?」

「だから今年、俺んちには誰もいないよ?」

「なっ…あたしの寝込みを襲う気!?」

「んなことするか!!
ただ…梨亜となるべくたくさん…過ごしたいだけ。」


まぁ…少しは襲いたい気持ちがないわけでもない…けど。
でもんなことよりも、梨亜のそばにいたい。
梨亜の…一番近くに、今夜だけは。


「…絶対襲わないでよ?」

「だから、襲わねぇっつの。」

「…じゃあ行く。」

「…うん。」



俺はそっと、梨亜の手を握った。
抵抗せずに握り返してきた梨亜を、ただ素直に可愛いと思って…つい顔が緩んだ。

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