Sweet Sweet Christmas
* * *


外出したものの、俺のそんな考えは甘すぎたということがすぐさま判明した。
どんな宝石を見ても、アクセサリーを見ても…何も反応を示さない。

ついにショッピングモールの真ん中の広場のような場所まで来てしまった。
ここには店はない。
あるのはバカでかいツリー…


隣を歩いていたはずの理沙子の足が急に止まった。


「理沙子?」

「…綺麗…。すごく…綺麗だね。」


子どものように顔をキラキラさせてツリーを見つめる理沙子。
その顔を見て、クリスマスプレゼントはすぐに決まった。


「理沙子。」

「なに?」

「外にイルミネーションもあるよ。
見に行こうか?」

「いいの?」

「もちろん。見に行こう。」



俺は理沙子の手を引いた。

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