Sweet Sweet Christmas
気がつくといつの間にか理沙子を抱きしめている自分。


「なっ…どうしたの?
っていうか人が見てるっ…。」

「あ…ごめん…。なんか今…つい…。」

「…どうかしたの…?聡…。」

「…なんでもない。ごめん。そんな顔させて。」

「え?」


俺はそっと、理沙子の頬に触れた。


「俺は大丈夫だから。そんな心配そうな顔するな。」

「…うん。」

「じゃ、そろそろ帰ろうか。寒くなってきたし…。
帰りはイルミネーションが多いところを通るよ。」

「ありがとう。」




その言葉通り、俺はイルミネーションが多い道を選んで車を走らせた。

理沙子はずっと、窓の外を見つめていた。


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