Sweet Sweet Christmas
* * *


いつになく軽快な足取りで自分の部屋に戻った俺。
ただ、手荷物が多すぎて珍しくインターホンを押したけど。


「おかえりって…なっ…なにその大荷物!!」

「これ?クリスマスプレゼントだよ。理沙子への。」

「え?」

「…飯食ったら、一緒に飾ろう?」

「飾る…?
ていうか今日帰りが遅かったのって…これ買ってたから…?」

「うん。
帰り遅くなるって連絡すれば良かったな。心配した?」

「…ちょっと…。」


少し俯く彼女。これは『ちょっと』じゃないな。


「ごめん。心配かけて。」


俺はそう言いながら理沙子の頭を撫でた。
本当は抱き締めたかったけど、そんなことしてたら飾り付け出来ない。


「早く食べよ。んで、飾り付け。」

「うんっ!!」

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