Sweet Sweet Christmas
* * *


「開けてもいい?」

「うん。」


今までに見たことがないくらいにテンションの上がった理沙子。
包みを開ける度に、目を大きく見開いて驚く。


「これ、すごく可愛い…。」

「昨日見たツリーには全然及ばないけど、ま、うちのサイズならこれで充分だろ?」

「…ありがとう…。」

「いえいえ。
じゃ、飾ろうか。」

「うんっ!!」



俺の身長くらいのツリーに、どんどん装飾が施されていく。


「これって光るの?」

「コンセントに差せばね。」

「長いね…なんか絡まっちゃいそう。」

「俺、そっち持ってようか?
理沙子の巻きたいように巻いていいよ?」

「ホント?ありがとう。」


目をキラキラと輝かせた理沙子は、いつもの理沙子よりも数段子どもっぽく見えた。
もちろん、可愛いのに変わりはないけれど。

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