Sweet Sweet Christmas
ツリーのそばにストンと座りこむ理沙子。
その後ろに俺も腰を下ろし、後ろからぎゅっと抱きしめた。


「さっ…聡!?」

「やっぱ自分から抱きしめた方が落ち着く…。」

「なっ…何言って…。」

「俺、毎年クリスマスプレゼントは理沙子がいいから。」

「へっ?」

「こうしてそばにいてくれるだけでいいから。
だから来年も…。」


ちゅっ…


「へ…?」

「ほっぺが限界だけど…っ…。
でも…ツリーのお礼…。」


ツリーのライトのおかげで、照れる理沙子の顔がはっきりと見える。


「充分だよ。」


俺は理沙子の顎を軽く持ち上げ、その唇にキスを落とした。


「こっちには、俺がするから。」

「…っ…。」

「来年も、一緒に飾ろうな、クリスマスツリー…。」

「うん。でも…来年は…一緒に飾ろうよ、一番上の星…。」

「…そうだな。」



*『一番上の星』END*

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