夜を食べたウサギ
うーんと、うーんとお願いしたけど
かみさまはお返事してくれない
かみさまは忙しいんだ
だからボクひとりで、なんとかしなきゃ
今度はうーんと、うーんと考えた
そして、いいアイディアが浮かんだんだ
「夜を食べちゃえばいいんだ」
夜をなくしたいから
窓を開けて、がんばって、お口を大きく開けたよ
お空の濃紺のお洋服を、ぱくり
お洋服を食べられたお空、「やーん」って言ったけど、聞こえないフリ
ぱくり
ぱくり
ううーん、おなか、いっぱい……