私たちを救った不良少年


ガタンッ


その時、会議室の扉が勢いよく開いた。


「香織!あんた、何やってるのよ!」


お母さんは、入ってきて早々、あたしに怒鳴った。


「神埼のお母様ですか?」
「はい。あの娘は何を?」

担任はフッと息を吐いて話しはじめた。


「今日の、朝わたしどもが学校に来たときにあったことです。2年S組から物凄い音がしたので、職員室にいた教師たちはクラスに向かいました。」

お母さんは、軽く相づちをうちながら聞いていた。

「そこで、わたしどもがみたのは、窓を壊す神埼でした。そして、わたしどもの隙をついて、職員室に向かい教師の机等を壊し、そのあと、逃げそして、他の生徒より遅く登校してきました。」



< 37 / 65 >

この作品をシェア

pagetop