完璧男子
 こっち来ないでっ…。



「優枝ちゃん、おはよー。 もう退院したんだ?」

「…っ…ぅ…ん…」



 うまく返事が返せない。



 蓮~…




 蓮に助けを求めて視線を送る。




 私の視線に気づいた蓮はその男の子に向かって話した。



「優枝のファンなんだろ? だったら、男が苦手ってくらい知っとけよ」

「え? あ…ごめん」





 男の子はまた人込みの中に消えてった。



「ファン? なにそれ」

「お前のファンクラブだよ」

「へ? 何…みんなで私を殺そうとしてるの…!?」

「ちげーよ!! バカか」




 よくわかんないけど…殺そうとはしてないみたいだしいいや。



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