完璧男子
「で、どこ?」


 当たり前のように私の隣に座った蓮はテキストをのぞく。


「あっ、えっと…ここ!!」


 適当にさしちゃった問題を蓮に見せる。


「ふーん…。 これはさ…」

「うん」



 蓮の指を追って話す言葉を頭に入れる。




「…で、こうする」

「なるほど」

「…あのさぁ…何がしたいわけ?」

「えっ?」



 蓮の顔は不機嫌で少し笑ってる感じもする。


「この問題本当にわかんなかったわけ?」

「…うっ、うん…」


 適当にさしたからな…。



「じゃぁ、なんでこっちも応用はできてんのに基礎は教えてもらわなくちゃいけねぇの?」


「あ…」



 あっちゃぁ…。



 応用家で解いたんだっけ…。



「第一優枝はこんな基礎ぐらいできるよな?」

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