完璧男子
「どうかした?」

「別に」


 蓮の顔が赤い。


「大丈夫顔赤いよ?」

「平気…。」

「私でよかったら話しいつでも聞くからね!!」

「サンキュ」



 苦笑いする蓮。




 おかしいよ…?




 どうしたんだろ…。



「俺もあいさつに行ってくる」

「うん…」



 蓮は立ち上がるとすぐに会場の奥に消えていった。



 私も立ち上がってどこに行こうか迷っていると話しかけられた。



「あなたが……笠間優枝さん?」

「え? …そうですけど…」

「私は 立石 果菜実(たていし かなみ)と申します…。」

「初めまして」



 じっとこっちを見つめてくる果菜実さん。



「あのぉ……蓮様って彼女とか…婚約者といらっしゃいますか?」

「蓮……? いない…よ…?」




 婚約者……一応…その立場ではあるけど…いやならお互いに断るという条件だから…。




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