完璧男子
 ゆっくりと目を開けると見覚えのある天井。




 ―――病院…



 体を起してあたりを見る。




 まわりにはフルーツバスケットが6個と…大きな花束が7束…。





 どれだけお見舞いの人が来てくれたのかな…。




 ぼっとその花を見ていると病室のドアが開いた。





「優枝…っ…」


「…れっ…」





 声が……。




 かすれて出ない…。





「声でねぇの?」

 頷く。


「そっか……たぶん風邪のせいだから…そのうち出る」


 頭を撫でて笑ってる蓮。



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