完璧男子
「…そおか…」


 夕菜ちゃんは寂しそうに頷いてくれた。




 ごめんね…?



「…こういう場合もあるかもって思って蓮に聞いてみたんだけど…蓮ー?」


 歩夢君が病室のドアに向かって声をかけた。



「あ?」



 顔をのぞかせた蓮。





 蓮ー!!



 って蓮の名前を呼びたい。




 でも、昨日より声が出なくなってる。




「ケータイか? 俺がさっき買ってきてやった」


 ポンっと私のベッドの上にに乗せたピンクの可愛いケータイ。



「俺と色違いだけど」


 苦笑いしてる蓮。




 色違い!?




 嘘だぁ…嬉しいよ…。



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