完璧男子
 会社は果菜実さんの力でどうこうなるものじゃない。




 友達はみんな男の人たちだし…。




「優枝さ、分かってんのか、分かってねぇのか…区別がつかねぇ…」


 ?


「俺が一番大事なのは『優枝』だから。 どうせ、優枝が考えたのは友情とか仕事とかだろ? まぁ、大事だけど優枝が一番大事」




 /////////




「奪えるものなら奪ってみろよ」


「いいましたわね? 蓮様?」


 薄気味悪い笑みを浮かべた果菜実さんは指をパチンッとならした。




 すると、あの黒いサングラスの人たちが車から降りてきた。



「この女を連れていって?」


 果菜実さんがそういうとこっちに歩いて来る人たち。



 私は蓮に引っ張られて蓮の胸の中に納まった。



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