完璧男子
 さっきの最後の一声だって蓮には届いてない…でしょ…?




 教室の隅で力なく座っている私。





 意識が遠くなっていく。




「優っ…優枝ちゃん…? 優枝ちゃん!!」



 うっすらと見える教室と夕菜ちゃんの顔。



「どうしたの!? 保健室いこっ!! 捕まって」


 腕と出して私を支えてくれる夕菜ちゃん。




 2人でゆっくり保健室に向かった。




「優枝ちゃんすごい熱っ…」


 歩きながら夕菜ちゃんが言った。




「熱なんて…ないよ…?」

「あるよっ!! ていうか…女子だけじゃ階段降りれない…」



 私は力が入らないから夕菜ちゃんに体重を預けてる。



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