完璧男子
 若い20代前半くらいの男の先生。


「今日はどうしましたか?」


 ゆったりとしたペースで話す先生は私に問いかけた。



「胸が…苦しくなっちゃって…」

「お連れの方…ちょっといいですか?」



 私のその言葉を聞いた途端蓮に話しかけた。



「あ、はい」

 そう言うと蓮と先生は2人でどこかに行った。



「蓮っ…」



 こんな少しの間でも不安になっちゃう。



「笠間様、すぐに戻っていらっしゃいますから…大丈夫ですよ」


 必死に背中をさすりながら問いかける看護師さん。




 看護師さんの言った通り3分くらいで戻ってきた2人。



「蓮…」

「どうした? んなに震えなくて大丈夫だから…」



 いつのまにかびくびくに震えていた私。



 蓮に手を握られて落ち着いて行く。



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