完璧男子
「笠間さん? 笠間さんは非常にストレスのたまりやすい体質ですので…不安なことはたくさん出てくると思いますが…北見さんに身を任せてれば大丈夫ですよ」


「…え…?」



 ストレス…?


 そんな体質だったんだ…。



「北見さんは笠間さんを絶対に裏切らないですよ? 安心してくださいね」

「はい…」



 先生の声は説得力があり震えていた体も次第に収まって行った。



「ありがとうございました…」



 病院を出て2人で歩く。



「付き合ってもらってごめんね?」

「何、言ってんの…当たり前だろ。心配だからな」

「へへ…っ」



「体調悪くなったらすぐ言って」

「うん」

「俺、優枝に何かなったらって考えるとやべぇから…」



 そういうとゆっくりと私に顔を近づけて優しいキスをした。



 少し深く


 少し甘い


 そして少し苦い




  蓮の優しさが詰まったキス。




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