完璧男子
「何?」

『良かったら~…一緒に遊びませんか?』

「…今日何の日か知ってる?」

『え? クリスマスですよね~?」



 うん…Christmasだよ?


「恋人たちにとって大切な日を奪いてぇの?」

『…えぇ~…彼女さんなんですかぁ?』




 こっちをじろじろとみて睨みを利かせてくる。


「どう見ても彼女だろ」


 そう言って蓮は私とつないでる手を少し上に持ちあげた。



『でもぉ~…菜々のほうがぁつり合いますよぉ?』



 なんでしょう。



 すごくイライラが募る。




「つりあうとか関係ない。それとも、俺の学校のマドンナに勝負を仕掛けるつもり?」



 まっ、マドンナ!?


 私…そんなのじゃないんだけど…。



 だいぶ時間をロス。




< 305 / 506 >

この作品をシェア

pagetop