完璧男子
「クククッ…優枝があんな声出すとは思わなかった…クスッ」

「いつまで笑ってるの―…」



 自分でもあんな声がでるなんて…。



「犬と男の次に苦手なもの発見だな」

「うぅ…」



 怖かったよ~…。



「よし。気を取り直して次行こ」



 その後、蓮といろんなものに乗った。



 メリーゴーランドでは…なぜか蓮は王子様で私はお姫様扱いを周りからされて…小さな女の子には



『このお姫様かわいーねっ!!』



 とママに言っていた。



『おーじ様もかっこいいー』


 蓮は素直に「ありがとう」とその女の子の頭をなでる。



 私も女の子に私の付けていたお花のネックレスをかけてあげた。



「これ、あげる。お姫様のネックレスだよ」

「いいの!?」



 ルビーが埋め込まれてるお花型のネックレス。


「ママ―。お姫様にもらったよー!!」

「えっ!? これって本物じゃないんですか?」


 ママさんは口に手を当てて目を見開いてる。



「本物ですよ? どうぞ。もらってください」



 そう言って蓮と歩きだした。



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