完璧男子
「仕方ねぇなぁ…優枝ちゃんは♪」


 そう言いながら私の肩を持って私を180度回転させる。



「閉めんぞ?」

「うん……」



 ジジジッという音と共に私の体温も上がっていく。




 後ろから感じる蓮の体温まで過剰に反応する。





 塚本さんにもみられてる気がしてならない。




「でーきたっ」



 また私は回転させられて蓮と向き合う。




 目があった瞬間、触れあうぐらいのキスを交わして自分の席に戻って行った。




「恥ずかしい…」



 何考えてんの!!




 色々頭の中を駆け巡る蓮の姿。





「きゃぁきゃぁ!!」



 手を振り回して蓮の姿をかき消す。




「…なにやってんの」

「ひゃっ!!なんでもないっ」




 
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