完璧男子
「熱下がった!!」

「よし…気分悪くなったら言えよ?」

「わかった!!」



 朝、蓮が家に来て体温を測った。


 蓮からのお許しが出て学校に行く。



 一緒に♪


「ホントに熱ねぇだろうな?」

「ないよー?」

「ホントかー?」

 そう言って近づいてきた蓮。



 キスはされないって分かってるのに期待しちゃう自分がいる。



 ゆっくりと近づいてきた蓮の顔は私のおでこにくっついた。


「よし、ないな」

 そう言ってもう一度離れていく……。



 ―――チュッ


 小さなリップ音が聞こえた。


 前を見ると蓮の顔がアップになってる。



 違和感のする唇。



 …期待しちゃっててよかったの?



 キスだよね?


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