完璧男子
「……ょう…」

「何か言った?」





「蓮……きっと自分を追い詰めちゃう……蓮に何かあったら…私…」




 蓮は私を大切にしてくれた。





 私がいなくなったら…自分でも過剰じゃないかって思うけど、蓮だもん。




 わからない。





「蓮って?」

「財閥の御曹司」



 2人で話してる。




「なんで心配するの? 御曹司と令嬢ならライバルじゃないの? ていうか…お兄さん?」



 女の人はそう言い、疑問のよう。




「蓮は私の…恋人です…。 私のママと蓮のママが…親友なので…2家族で立てた財閥なんです」


「へぇ…」





 そういうと面白そうに笑い、戸棚の中から私のケータイをだした。



「メールだけは届くようになってるの」

「え…」


「お話しさせてあげてもいいわ」

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