完璧男子
「ボディーガードとかをつけてみてはどうです?」


 警察の方に勧められた。




「…邪魔ですよ、きっと」

「安全のためなんだけどね」

「俺いるんで大丈夫です。今回はちょっと油断してたんで…」





 家に帰るとパパとママが泣きながら駆け寄ってきた。




「優枝…」

「パパ」



 パパは真剣に私たちのこれからを考えてくれた。



「会社的にも蓮君と結婚してくれると大助かりなんだが…この調子で行っても大丈夫?」

「私は蓮と結婚したいと思ってる」

「なら、大丈夫だ。蓮君にも了承済み♪」



 パパはどこかに電話をかけると部屋に戻って言った。




「優枝…心配したわ…無事でよかった……」



 ママは泣きながら私を抱きしめた。




「部屋に戻ってなさい…。蓮君とも一緒にいたほうがいいかしら?」




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