完璧男子
「優枝…平気か?」




「…うん…」





 薬を飲んで座っていると若菜ちゃんたちが近付いてきた。





「…何かの病気?」

「ある意味…かな」

「黒田 晶って人が原因なの?」

「…ッ」





 やっぱり名前だけでダメなんだ。





「優枝。みんなに話してもいい?」



 蓮は私に聞く。



 私は黙って頷いた。





「黒田財閥って知ってる?」

「あぁ…有名だし。笠見財閥の支社だろ?」

「まぁ…今は降ろしてるけど」




「…黒田財閥の娘の黒田晶は…優枝の大親友だったんだ。でも、裏切った。」

「なんで?」

「…俺が狙いだった。俺に近づこうと優枝を利用しただけ」


「蓮…罪な男だな」

「うっせ。…それで…裏切った末に…優枝を……刺した」




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