完璧男子
「…蓮っ……」



 私は足が震えて立って入れずにフェンスにもたれながら倒れた。




「…やだ…よ…」




 目の前に晶がいることが信じれなくて…今にも気が狂いそう。





 止まらない咳にもしづらくなってきた息にも苛立つ。






 呼んだ蓮の名前も蓮に届かずに空へと散っていく。





「優枝ちゃんっ!!」




 屋上のドアが勢いよく開いて入ってきたのは夕菜ちゃん。




「晶ちゃんっ、優枝ちゃんに何をするの!?」

「何って? …復讐よ」

「…許さないよ!! クラスのみんなが許さない!!」




 夕菜ちゃんが入ってきた後、すぐに蓮も入ってきた。



「優枝!! 早く薬飲め!!」


 蓮が私の口の中に薬を突っ込んだ。


 酷い過呼吸状態で飲み込めない。




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