完璧男子
 *優枝side*



 ず――っとつながる真っ暗な闇の世界。





 ポツンと見える灯りに近づこうとするけど…誰かにいっちゃだめって言われるように動けない。





「…優枝」



 少し高い声が聞こえた。




 振り返ると晶が立ってる。





「ねぇ。優枝…どうして変わっちゃったの?」

「え…?」

「ホントは蓮君なんてどうでもいい。蓮君に連れてかれちゃう優枝が嫌だったの」



 これは夢?


 私の想像?


 それとも…ホントに晶が思ってくれてたこと?




「ずっと私の優枝でいてほしい…どこにも行かないでよ」



 私が悪かったの…?





< 409 / 506 >

この作品をシェア

pagetop