完璧男子
 廊下に出る。



「優枝になんであんなことした?」

「私の知ってる優枝じゃない…」



「…蓮君に持ってかれる前に自分で始末…するの……私も後から追いかけるのよ…?」






「ふざけんなよ!!! それ、許されることじゃねぇのだって知ってるよな!?」

「立派な犯罪者だぞ!? そんなやつが死んでからも優枝と会えると思うなよ!!」




「え…? しんでも…あ…えない?」

「当り前だろ!! 俺はお前を本気で許す気はない。優枝に顔を見せることも話すこともゆるさねぇ」



「…やだよ…そんなの」


「…優枝だってお前と話すことを拒絶してる」






 優枝は緊急治療室に運ばれた。




 

「…蓮様。 ここだけの話し…覚悟して下さい」

「は?」

「…優枝様は体が小さいうえ…少し体が軟弱なご様子。持ちこたえられるか…」




 医師から告げられたものは望んでたものじゃない。




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