完璧男子
 どうしてこんなことになったのだろう。





 優枝とならなんでも乗り越えると思った。






 それが神様を挑発したことになるのか?







 命の危機を信じて待てなんて…そんなこと…神様も俺らを見下したものだよな。





 ガラス越しに寝てる優枝。





 近いのにすっげぇ遠い。






「……優枝っ…」


「蓮…今日はもう寝たら?」




 歩夢がそばにきてそう言う。




「無理」

「蓮が無理すること優枝ちゃんは望んでないよ」



 歩夢の言うとおり。




 わかってるけど…俺の気が休まらない。





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