完璧男子
「もう一回いってよ」


「…だから何も言ってないって…」








 蓮の傍に行き、もう一度言う。





「…言えって」





 …降参です。





 私は蓮に抱きついて言った。






「大好きっ!!」






 どんどん顔が熱くなっていくのがわかる。





「…優枝さぁ…それ計算してやってんの? 誘ってる?」


「え?」


「耳元でそういうこと言うなよ」





 ギューっと私を抱きしめた蓮。




< 450 / 506 >

この作品をシェア

pagetop