完璧男子
 大きな扉が開いて一歩ずつゆっくりと進む。





 目の前には大好きな蓮が立ってる。




「優枝…いつでもパパのところ帰っておいで」




 こそっとパパが耳打ちをした。




「縁起の悪いこと言わないでよ」





 パパにそう言うとバツが悪そうな顔し組んでいた腕を離した。






「蓮君…優枝を頼んだよ」

「もちろんです」





 パパの腕から蓮の腕に変わった。





「―――誓いますか…?」

「ハイ」




 ゆっくりと動いていく時間。




「では…指輪を…」



 婚約指輪のしてない指をだす。








< 455 / 506 >

この作品をシェア

pagetop