完璧男子
蓮が私の指に指輪をはめて…私が蓮の指に指輪をはめて。
「誓いのkissを…」
ヴェールをあげて蓮が一歩近づいた。
小さなリップ音を立ててキスをした。
「蓮にしては…珍しいキス…」
「何? 激しいのが良かった? 優枝がみんなの前では嫌がると思ってやめてやったのに」
「…ごめんなさい……」
「素直でよろしい♪」
クシャっと頭を撫でた。
次は披露宴。
たくさんの会社の人とか…世界の支社の人とか来て下さるからもう大きな会場。
「おめでとう!!」
「このたびは…」
会う人会う人に頭を下げられる。