完璧男子
「ホントにかっこいいですね」



「いや…そんなことないですよ」





 蓮が入ってきて頭を下げながら言う。





「美雨ちゃ~ん?」




 先生が呼ぶけど美雨は全然出てこない。



「俺、ちょっと見てきてもいいですか?」

「どうぞどうぞ」





 蓮が幼稚園に上がって中に入って行った。




 私も後ろをついて行く。






「美雨?」



 私が蓮の後ろからひょこっと教室をのぞいた。




 美雨は男の子たちに囲まれてお昼寝中。




「なんだあれ…優枝状態」

「私?」

「しらねぇの? 優枝も昔ああなってたよ」

「え」




 知らなかった。




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