完璧男子
「やっぱり? どうしよう?」

「本人はやる気あるみたいだし…やらせていい。 ヤバいと思ったら絶対やらせるな」

「わかった…」




 社長室に向かいながら話す。





「あとさ…優枝の姉妹ブランドができることになったからデザインお願いしといて」


「わかった」




 そう言うと電話は切れた。





 今流行りのレトロを早めに察知していた優枝は「truth」をレトロ感溢れる店にしていた。





 あっち系の人しか行きなさそうな会員制の店だけど。





「ふぅー…」

「どうしました? コーヒーいれかえますね」

「ありがとう」




 最近疲れてて優枝にあまり構ってやれてない。



「今日は何時にキリつきそう?」

「19時には」

「もう少し早めには?」



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