完璧男子
「蓮のこと好き?」

「はい?」

「蓮のこと嫌い?」

「…嫌いじゃないですよ? むしろ…好きです…」

「そっか…」


 にこっと笑った歩夢君は私の隣を指さした。


「家…ここだよね?」

「あ…そうです。 送っていただいてありがとうございます…」

「蓮の家に来るついでだし…いいよ」

「はい」

「ゆっくり休んでね? それと…何か蓮のことで困ったことあったらここにかけてきて」


 そう言って渡されたのはメアドと電話番号が書いてある一枚の紙。


「ありがとう」




 部屋に入ってすぐに布団に入った。



 はぁ…。




 蓮としゃべりたいのに…。




 そう考えた瞬間携帯が鳴った。



 蓮!?



 急いで電話に出る。



「もしもし?」

『あ、優枝?』

「ん? なぁに?」



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