完璧男子

蓮の家

　この学校に入ってから初めての定期テスト。


　2週間前ぐらいから勉強を少しずつ始めた。


「ん～!!」

　休憩をしようと思って腕を伸ばして軽くストレッチをしたらお財布をもって近くのコンビニに糖分補給。



「いっらしゃいませー」

　聴きなれた声を通り過ぎてお菓子コーナーへ歩いた。


「んー、どれにしよっかな♪」


　たくさんのお菓子に囲まれながらゆっくりと決める。



「あんまり食うと太るぞ」

「いいのー。今月1kg痩せたんだから。」

「へぇー?」

「…は?　…きゃぁっ!!」


　いつの間にか誰かわからない相手としゃべっていた私は急いで後ろを向く。



　そこでニヤニヤしてるのは蓮。


「テスト勉強はいいのか?」

「蓮こそ」

「お前には負けねぇから平気。」

「ふんだ!!　今回の範囲は楽勝だもん!!」

「楽勝?　優枝のことだからまたごそっと範囲抜けてたりするよな?」

「しないもん!!」