完璧男子

「私たちと遊んでくれるでしょう?　あいつがいなければ…」

「頭おかしいんじゃねぇの?」


「頭がおかしいのは優枝のほうだよ?　あの子、男と遊んでんのよ?」

「は?　優枝はそんなことできる奴じゃねぇんだけど…?　嘘しかつけないわけ?」

「…なんでそんなに優枝にこだわるのっ!!」




　私が死ぬの…?



　晶…何を考えてたの…?



　ずっと私のこと憎んでたの?



「優枝なんかより私のほうが賢いし、運動神経だっていい…今回のテストだってめちゃくちゃ悪かったじゃない!!　私のほうが可愛いじゃない!!　どうして!?」


「…何いってんの?」



　晶…。




「優枝はお前より賢い、運動神経だっていいんだよ!!　ナルシに興味はない」

「どこがよぉ!!」


「期末…見てたら分かるっつの」

「優枝なんか大っきらい…好きって思ったことなんて一度もないわ!!」




　…大っ嫌い…?



　大好きだったのに…?