完璧男子
perfect.2

 先生が戻って行っても起きない蓮。



 もうすぐ日が暮れちゃう…。




 制服の蓮は学校から直接ここにきてるみたい。




 蓮は私と違って財閥の仕事もある。



 私は主にいろんな国の言葉を日本語に訳したり、パーティーの招待客に招待状を送ったりしている。




 蓮は私よりずっと大変な仕事のはずなのに…。




「蓮…ありがと…」


 起きてないことをいいことに蓮にキスをした。




 いつも私にしてくれるんだったらいいよね…?





 蓮も私のこと好き…?




「…ん? なんだ…優枝か…」

「優枝だけど…?」

「…は? 優枝!?」



 キスをして目が覚めたのかぱっちりと目を開けた蓮。





「ん?」

「目、覚めたのか!?」

「うん。結構前に」

「起こせよ…」



 そう言ったと同時に蓮から出たのは





 涙




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