生意気なあいつ
『…そーなんだ……』








『…俺ガキの頃から親父に“後継ぎ”だのなんだのって言われてきてた。


親父みたいな仕事をするんだってずっと思ってたから高校卒業する時に進む道はこれしかなかった。


夢がねぇんだよ。

親父に言われた通り建築の勉強して苦労もしねぇで就職できてもなんも嬉しくねぇ。


それは俺の力じゃなくて親父の力だ。


結局俺は自分じゃなんもできねぇって言われてるようなもんだ。』
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