私の視線のその先に・・・
恋、ってそんなに簡単にできる物じゃないと思う。
私は外見だけの一目惚れから始まる恋なんてしたくないな・・・。
「んでね、目合っちゃったんだぁ~・・・」
すっかり恋する乙女な恵那。
「良かったね~」
・・・私だって恋はしたい。
恵那みたいに、毎日些細なことで喜んだりしてみたい。
でも、相手がいないんだもん。
「あ、サッカー部だ!
秀君いるかな~?」
そう言って窓からグラウンドを覗き込む恵那。
つられて私も。
・・・あれ?
なんか1人だけ輝いてる・・・。