私の視線のその先に・・・
・・・なんなんだろう。
脈が速いよ。
夢中になる。
目が離せなくて・・・・。
あれ?
あんなにカッコイイ人、いたっけ・・・。
先輩、かな・・・?
「あれ、将大くんすごいな~!」
「将大くん??」
「ほら、あの2年生の中に混じってる人!
・・・あ~!今ボール持ってる!!」
それはまさに彼だった。
「・・・あの人、1年なの?」
「そうだよー!隣のクラスじゃん!」
・・・・知らなかった。
全然、知らなかった。
でも彼は人を惹きつける魅力がある人なんだな、
って。
その時はそれだけで終わった。
まだ私は
恋を知らずに。