ピュアハート 2
「せーの。」
同時に力がぐっと入る。
う…すげー力。こりゃ本気出さないと負けそう。
徐々にマコの腕が倒れていって、テーブルに手の甲がペタリと着いた。
「あー、悔しい。悔しーい。普通、女の子相手に本気出さないよ。」
ぷーと膨れっ面をした。
「お前、女の子の腕じゃないもん。」
この一言が燗にさわったらしい。
そばにあったクッションを掴んで、バンバン叩いてくる。
俺も応戦したけど、マコの勢いに圧されそうで、手首を掴んだ。