初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
はじめての電話
「……」
受話部を耳にあてる。
心臓の鼓動が暴れているように大きい。
電話をするだけなのに、どうしてこんなに緊張して心臓が飛び出しそうになるのかな……
落ち着こうにも、落ち着けない。
やっぱり――相手がシンさんだから、よね?
信号のような機械音のあと、程なくして呼び出し音が鳴り響く。
無機質な音だけど、それを聞くだけであたしの頭はショートするかと思った。
留守電とか、マナーモードとかにならないかな……?
かけておいてそう思うのもどうかと思うけれど。
緊張しすぎて、そんなことを考えてしまう始末だった。
1コール、2コール、3コール……
5コール鳴らしても出なかったら切ろう――時間も時間だし、それ以上は迷惑かもしれない。
心の中でそう決めた瞬間、
『――はい?』
呼び出し音が途切れ、電話が繋がった。
受話部を耳にあてる。
心臓の鼓動が暴れているように大きい。
電話をするだけなのに、どうしてこんなに緊張して心臓が飛び出しそうになるのかな……
落ち着こうにも、落ち着けない。
やっぱり――相手がシンさんだから、よね?
信号のような機械音のあと、程なくして呼び出し音が鳴り響く。
無機質な音だけど、それを聞くだけであたしの頭はショートするかと思った。
留守電とか、マナーモードとかにならないかな……?
かけておいてそう思うのもどうかと思うけれど。
緊張しすぎて、そんなことを考えてしまう始末だった。
1コール、2コール、3コール……
5コール鳴らしても出なかったら切ろう――時間も時間だし、それ以上は迷惑かもしれない。
心の中でそう決めた瞬間、
『――はい?』
呼び出し音が途切れ、電話が繋がった。