初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
「ふー……」
注射が終わり、清算が済むと、病院内にある薬剤局でお薬を受け取ってあたしはようやく病院から出られる。
バッグに入れっぱなしだった携帯の電源をいれて、時間を確認。
11時50分――
うん、いつも通りの時間に出られた。
シンさんとの待ち合わせは13時だから、まだ時間に余裕はある。
先にシューティングスターコーヒーの店内に入って、軽い昼食とメイクをしなきゃ。
向こうはきっとお昼を食べてから来てくれるだろうし。
お店にはパンやサンドイッチが売られていて、店内で食べることが出来るから、急いで食べて空腹を抑えなきゃ。
シンさんと出会ってお腹が鳴るなんて恥ずかしいことは出来ないし。
そんなことを考えながら、あたしは病院から出て駅のほうに向かっていったら。
「――さつき」
歩き出したその瞬間に声をかけられ、思わずその場に立ち止まる。
今の声、ひょっとして……?
「タクミ――?」
あたしの予想通り、そこにはタクミが立っていた。
注射が終わり、清算が済むと、病院内にある薬剤局でお薬を受け取ってあたしはようやく病院から出られる。
バッグに入れっぱなしだった携帯の電源をいれて、時間を確認。
11時50分――
うん、いつも通りの時間に出られた。
シンさんとの待ち合わせは13時だから、まだ時間に余裕はある。
先にシューティングスターコーヒーの店内に入って、軽い昼食とメイクをしなきゃ。
向こうはきっとお昼を食べてから来てくれるだろうし。
お店にはパンやサンドイッチが売られていて、店内で食べることが出来るから、急いで食べて空腹を抑えなきゃ。
シンさんと出会ってお腹が鳴るなんて恥ずかしいことは出来ないし。
そんなことを考えながら、あたしは病院から出て駅のほうに向かっていったら。
「――さつき」
歩き出したその瞬間に声をかけられ、思わずその場に立ち止まる。
今の声、ひょっとして……?
「タクミ――?」
あたしの予想通り、そこにはタクミが立っていた。