初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
トレイにパンを1つだけ乗せ、レジへと向かう。
ドリンクの注文はレジでする。
「いらっしゃいませ。ご注文をどうぞ」
「えっと――ストレートのホットティーを……」
メニューを見ながら店員さんにそう注文していると、
「――あと、ブレンドコーヒーのホットもね。あ、このクロワッサンも一緒に頼むよ」
突然後ろから声が聞こえ、あたしのクロワッサンが乗っていたトレイに同じものがもう1つ乗る。
「えっ――?」
驚いて後ろを振り返ると――
「しっ……?」
すぐ後ろに、にこにこしたあの温かい笑顔。
いきなりすぎる出来事の連続で、あたしの頭は真っ白。
後ろを振り返ったまま、硬直してしまって。
けれど、その人はあたしをちらりと見てにこっと笑いかけてくれてから、すぐまた店員さんの方を向くと、
「お会計は一緒に払うよ」
至って普通の様子で、その人――シンさんはレジでお会計を進めていた。
ドリンクの注文はレジでする。
「いらっしゃいませ。ご注文をどうぞ」
「えっと――ストレートのホットティーを……」
メニューを見ながら店員さんにそう注文していると、
「――あと、ブレンドコーヒーのホットもね。あ、このクロワッサンも一緒に頼むよ」
突然後ろから声が聞こえ、あたしのクロワッサンが乗っていたトレイに同じものがもう1つ乗る。
「えっ――?」
驚いて後ろを振り返ると――
「しっ……?」
すぐ後ろに、にこにこしたあの温かい笑顔。
いきなりすぎる出来事の連続で、あたしの頭は真っ白。
後ろを振り返ったまま、硬直してしまって。
けれど、その人はあたしをちらりと見てにこっと笑いかけてくれてから、すぐまた店員さんの方を向くと、
「お会計は一緒に払うよ」
至って普通の様子で、その人――シンさんはレジでお会計を進めていた。