初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
「――すみません。じゃあ、遠慮なく……」
「うん、そうしてもらえると、嬉しいよ」
気は引けるけど――シンさんが嬉しそうだから、いいかな?
「じゃあ、冷める前に飲もうよ」
「あ、はい」
慌ててカップに手を伸ばし、唇を寄せる。
それを見届けてから、シンさんも自分のカップを持ち上げ、優雅な動作で1口飲む。
「……」
紅茶を飲みながら、目の前のシンさんの様子を盗み見るように眺める。
今日のシンさんは、クリーム色のジャケットを羽織ってはいるけれど、中はハイネックの黒いシャツに変わっていた。
たったそれだけなんだけれど、なんだか印象がすごく違って見える。
髪も、いつもはほんの少し整髪料をつけて整えているけれど、今日はそれもつけていないみたい。
カップを持つ指の長さとか、なんだか改めてシンさんのことを知った気がする。
「――なにか、ぼくについてる?」
あまりにまじまじと見すぎていたせいか、カップから口を離したシンさんは少し首を傾げながらそう聞いてきた。
「うん、そうしてもらえると、嬉しいよ」
気は引けるけど――シンさんが嬉しそうだから、いいかな?
「じゃあ、冷める前に飲もうよ」
「あ、はい」
慌ててカップに手を伸ばし、唇を寄せる。
それを見届けてから、シンさんも自分のカップを持ち上げ、優雅な動作で1口飲む。
「……」
紅茶を飲みながら、目の前のシンさんの様子を盗み見るように眺める。
今日のシンさんは、クリーム色のジャケットを羽織ってはいるけれど、中はハイネックの黒いシャツに変わっていた。
たったそれだけなんだけれど、なんだか印象がすごく違って見える。
髪も、いつもはほんの少し整髪料をつけて整えているけれど、今日はそれもつけていないみたい。
カップを持つ指の長さとか、なんだか改めてシンさんのことを知った気がする。
「――なにか、ぼくについてる?」
あまりにまじまじと見すぎていたせいか、カップから口を離したシンさんは少し首を傾げながらそう聞いてきた。