初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
「わ――……」
助手席に体を入れると、思わずあたしは声をこぼす。
席、ふかふか――……
まるで、柔らかいベッドみたいな感覚。
黒革のシートがすっごく柔らかくて、すっぽりとあたしの体を包み込んでくれるようなデザインになっている。
少し大きめだけど、なんだか安心感があるような、癒されるような――そんな感じ。
中のインテリアも、全体的に黒で統一された大人っぽい空間。
前面中央にはカーオーディオやナビなんかがきっちり備わっていて、それらも安っぽく見えないって事は、多分それなりのものなのかも知れない。
「ぅ……」
助手席の柔らかさに感動して一瞬忘れていたけど、また緊張感が押し寄せてきた。
「――」
思わず居住まいを正してきゅっと身を小さくして固まる。
塵ひとつない車内だし――シンさんは車を綺麗に乗るのが好きな人かもしれないから……ホントに汚しちゃまずいよね――
まるで新車のような綺麗な車内で、あたしはひたすらにどうしようって思いながら、極力動かずにいようと強く心の中で決めた。
助手席に体を入れると、思わずあたしは声をこぼす。
席、ふかふか――……
まるで、柔らかいベッドみたいな感覚。
黒革のシートがすっごく柔らかくて、すっぽりとあたしの体を包み込んでくれるようなデザインになっている。
少し大きめだけど、なんだか安心感があるような、癒されるような――そんな感じ。
中のインテリアも、全体的に黒で統一された大人っぽい空間。
前面中央にはカーオーディオやナビなんかがきっちり備わっていて、それらも安っぽく見えないって事は、多分それなりのものなのかも知れない。
「ぅ……」
助手席の柔らかさに感動して一瞬忘れていたけど、また緊張感が押し寄せてきた。
「――」
思わず居住まいを正してきゅっと身を小さくして固まる。
塵ひとつない車内だし――シンさんは車を綺麗に乗るのが好きな人かもしれないから……ホントに汚しちゃまずいよね――
まるで新車のような綺麗な車内で、あたしはひたすらにどうしようって思いながら、極力動かずにいようと強く心の中で決めた。