初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
緊張の土曜日・6 「ホテルランチ」
ホテル、って言葉に変な緊張をするのは、その当時のあたしにとっては仕方のないことだったと思う。
だって、その――……まだ何も知らない子供だったわけで。
そんな混乱するあたしに、シンさんは丁寧に誤解を解いてくれたし、説明してくれているときの優しい態度に、あたしも素直に信じることが出来た。
ちょっとがっかりした――なんて事は思ってないはず……って――
……やだっ、なに変な事考えてるのよ、あたしったら!
と、とにかく――お互いの誤解もちゃんと解けたし、あたしをここのお店につれてきたかったって言うシンさんの気持ちを優先させたかったあたしは、シンさんの当初の予定通り、ここのホテルのお店へと向かうことになった。
乗ったときと同じようにシンさんが助手席のドアを開けてくれて、なんだか少し恐縮しそうになったけど、
「よかったら……ぼくにエスコートをさせてくれませんか? さつきちゃん」
紳士的な仕草であたしのドアを開けてくれたシンさんは、そう言ってそっと手を差し伸べてくれて。
そのときの優しさの中に見え隠れする少し照れた微笑みが、あたしの心をとても温かくてくすぐったい気分にしてくれる。
「……はい――」
初めてのことで、凄く恥ずかしかったけれど――でも、それと同じくらいの素直な気持ちでシンさんの言葉に頷き、そっと差し伸べてくれた手に自分の手を乗せることが出来た。
だって、その――……まだ何も知らない子供だったわけで。
そんな混乱するあたしに、シンさんは丁寧に誤解を解いてくれたし、説明してくれているときの優しい態度に、あたしも素直に信じることが出来た。
ちょっとがっかりした――なんて事は思ってないはず……って――
……やだっ、なに変な事考えてるのよ、あたしったら!
と、とにかく――お互いの誤解もちゃんと解けたし、あたしをここのお店につれてきたかったって言うシンさんの気持ちを優先させたかったあたしは、シンさんの当初の予定通り、ここのホテルのお店へと向かうことになった。
乗ったときと同じようにシンさんが助手席のドアを開けてくれて、なんだか少し恐縮しそうになったけど、
「よかったら……ぼくにエスコートをさせてくれませんか? さつきちゃん」
紳士的な仕草であたしのドアを開けてくれたシンさんは、そう言ってそっと手を差し伸べてくれて。
そのときの優しさの中に見え隠れする少し照れた微笑みが、あたしの心をとても温かくてくすぐったい気分にしてくれる。
「……はい――」
初めてのことで、凄く恥ずかしかったけれど――でも、それと同じくらいの素直な気持ちでシンさんの言葉に頷き、そっと差し伸べてくれた手に自分の手を乗せることが出来た。