初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
エレベーターに乗ったと思ったら、すぐに涼やかな音が響いてドアが開く。
「――……」
ふわりと両手を広げるように開かれたドアから溢れだすように飛び込んできた光景は、あたしの想像をはるかに超えるものだった。
きらきらとした場所――それがあたしの第一印象。
落ち着いた赤い絨毯に、大理石の壁。
せせらぎのような小さい川が流れていたり、美しい女性の彫刻が置かれている噴水なんかもあった。
高い天井には降り注ぐような大きなシャンデリア。
温かい照明が上品に設置されていて、広々として豪華そうだけど、動けなくなるほどの強い緊張感はない。
でも――……あたしの知らない世界が眼前に広がっている。
「……」
思わず口が開いて――ぽかんとしたまま。
「着いたよ。――さあ、行こう」
隣のシンさんの声ではっと我に返り、ゆっくりと足を一歩踏み出そうとしたけれど。
「ぅ……」
まるで油の切れたロボットのように、ぎくしゃくとした動きになってしまったあたし。
――やっぱり、凄く緊張しているのは否定できない……
「――……」
ふわりと両手を広げるように開かれたドアから溢れだすように飛び込んできた光景は、あたしの想像をはるかに超えるものだった。
きらきらとした場所――それがあたしの第一印象。
落ち着いた赤い絨毯に、大理石の壁。
せせらぎのような小さい川が流れていたり、美しい女性の彫刻が置かれている噴水なんかもあった。
高い天井には降り注ぐような大きなシャンデリア。
温かい照明が上品に設置されていて、広々として豪華そうだけど、動けなくなるほどの強い緊張感はない。
でも――……あたしの知らない世界が眼前に広がっている。
「……」
思わず口が開いて――ぽかんとしたまま。
「着いたよ。――さあ、行こう」
隣のシンさんの声ではっと我に返り、ゆっくりと足を一歩踏み出そうとしたけれど。
「ぅ……」
まるで油の切れたロボットのように、ぎくしゃくとした動きになってしまったあたし。
――やっぱり、凄く緊張しているのは否定できない……